えいごTOPICS Vol.06

「小学3・4年生」の時期に大切にしたいこと、くもんの英語を学習する価値について、敬愛大学の向後秀明先生にお話を伺いました。

「小学3・4年生」の時期に大切にしたいこと

学習指導要領が改訂されてから、中学校での英語の学習事項が増えてきています。特に学習の初期段階である、小学3・4年生の時期には、英語そのものや英語学習への興味関心を持たせて、少なくとも英語嫌いではない状態を維持することが、中学入学を迎えるにあたり重要になります。そのためには、お子さんが小さな成功体験を積み重ね、「わかった」「できた」という気持ちを維持しながら、楽しく学習できるように英語の世界を広げてあげることが大切です。

英語学習は、「聞く・読む・話す・書く」をバランスよく

学年が上がるにつれて、聞く・読む・話す・書く、それぞれで扱う分量が増えていき、各領域の関連性が強まっていきます。インプット(聞く・読む)してきたことを活用して、アウトプット(話す・書く)につなげていく機会が増えるのです。つまり、アウトプットができるようになるためには、豊富なインプットが必要になるということです。4技能のうち特定の領域だけではなく、どの領域もバランスよく学習することで、総合的な英語力を高めることができます。

「くもんの英語」を学習する価値

くもんの英語では、E-Pencilを使って音を聞く、まねして言う、読む、書く学習をします。これは、インプットとアウトプットが密接に結びついているので、言語習得にはとても有効です。学習を通して、日常的によく使う表現をたくさん蓄えることができるのもよいですね。これにより、お子さんは余裕を持って、楽しく学校の授業に臨めるでしょう。また、ヒントや例題を参考にしながら自らの力で学習を続けていきますので、主体的に取り組む態度も身についていきます。

間違えることは、新たな発見につながる

学習が進むにつれて、お子さんにとって難しいと感じることが増えてくるかもしれませんが、それは自然なことです。その時に、たとえ間違えたとしても正しい答えを導き出す過程において、そこから学ぼうとする姿勢が重要なのです。間違えることは、新たな発見につながるパスポートとも言えるでしょう。”Love your mistakes.” という言葉が表すように、お子さんも、そして見守る保護者の方も、間違えたことに感謝するような心構えを大切にしたいですね。

■向後 秀明(こうご ひであき)先生プロフィール

敬愛大学 英語教育開発センター長 国際学部国際学科 教授

◇千葉県公立高等学校で英語科の教諭、千葉県教育庁にて指導主事。◇2007年、英語教育界の最高栄誉賞とされるパーマー賞(一般財団法人 語学教育研究所)を受賞。
◇2010年度より文部科学省初等中等教育局教育課程課・国際教育課外国語教育推進室 教科調査官、国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部 教育課程調査官を歴任。2017年4月より現職。