【6月30日号】大野(松山)直子さんコラム「KUMONの英語学習の楽しいところ」~Vol.4~

J1以降の教材解説書「松山直子の英語教材解説」著者の松山(大野)直子さんより、「KUMONの英語学習の楽しいところ」について語っていただきます!(2023年8月末までの間、毎週金曜日更新予定です)

英語を読むことが、話すことやコミュニケーションにつながるの?

ここ3回、私は読むことについて書いてきました。読むことについて多く話していると、よく聞かれる質問として「英語を読むことが、話すことやコミュニケーションにつながるのでしょうか?」という質問です。私はいつも「つながります」と答えます。ただし、どう読むかが問題だと考えています。

KUMONの学習は、必ず音読をすることが学習の流れの中に入っています。その時にただ、E-Pencilの音をまねして、文字を見て声に出すことだけだと、コミュニケーションにはつながりづらいと思います。教材の絵を見たりE-Pencilの声の調子も聞いたりしながら、どんな場面でこの文章が使われているか考えて、自分だったらどんなふうに言うかなと考えながら読む、その積み重ねが大切です。

そして、教材から学んだ多くの英語を実際に使ってみてほしいなと思います。学校で海外からの先生がいらっしゃったら大チャンス。うまく通じたら楽しいのですが、うまく通じないこともとても大事だといわれています。通じなかった理由は何かを考え、自分で直すことで、その言葉や文章は身についていきます。

私自身、日本語の授業中、とっさに話した英語が間違っていることがあります。「うわっ、恥ずかしい!次は気をつけよう」と思います。でもそう思ったものの方が頭に残り、次はうまく使えているように思います。みんなこうやって、少しずつうまく使えるようになるのでしょう。KUMONの教材を読むときは、場面を考えながら楽しんで読み、それをどこかで使ってみましょう。うまくいかなかったらその経験は次にいかす、この繰り返しが、言語を使えることにつながっていくと思います。

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