【6月23日号】大野(松山)直子さんコラム「KUMONの英語学習の楽しいところ」~Vol.3~

J1以降の教材解説書「松山直子の英語教材解説」著者の松山(大野)直子さんより、「KUMONの英語学習の楽しいところ」について語っていただきます!(2023年8月末までの間、毎週金曜日更新予定です)

アメリカの大学の授業中の写真です! 授業では、日本についての楽しいお話をたくさんするようにしています。

好きじゃないお話がでてきたら!?

前回お話を楽しむといいという話を書きました。すると「でも、教材の中には好きじゃないお話もあります。そのときはどうしたらいいですか?」というご質問をいただくことがあります。ありますよね、好きになれないお話。あっていいんです(笑)。ただ、好きになれないときは「好きじゃないから」だけで片付けず、どうして好きになれないのか考えてみるといいと思います。

実は私はKUMONの英語教材を現役で学習した高校生の頃、当時N教材に入っていた『フランクリン自叙伝』を読んでも、さっぱりわかりませんでした。なぜこんな文章を読ませるのかなと腹が立つことも。だから『英語教材解説』もかなりよそよそしく書きました。その後『フランクリン自叙伝』は何度かの教材改訂を経て、T教材151番~に入りました。N教材とT教材では、教材の構成が違うので再度解いて解説を書くことにしました。約20年ぶりの再会です。

「ええー、嫌だな」と思いながら読み始めたら、なんと、高校時代に読んだこの作品の印象が全く変わっていたのです。教材の文章から優しくて思慮深い、フランクリンさんの声が聞こえるようでした。「なぁんだ、そんな人だったんですね!」と、フランクリンさんとおしゃべりするように楽しく読めました。ひょっとしたら、私もフランクリンさんの言っていることがわかるぐらい大人になったのかもしれません。

そんなわけで、今は好きではないお話も「なんで今好きじゃないのかな?」と考えてみたり、数年たってちょっと読み返したりしてみてください。好きではないお話も、もしかしたら数年後に大好きになるかも。そう考えるとわくわくします。思いがけない、いいことが待っているかもしれません。

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